第14回 『007 スペクター』
久しぶりにひどい映画を観た。
冒頭からいきなりの長回しワンカットの画は、気づく人は気づくハイテクノロジーでまずまず良いのだが、
(たぶん、クレーンに小型ステディカムのカメラマンが乗って降りるローテク(笑)だけどここは良い所)
その行き着く先が、ターゲットのマンション?の窓、数メートル向かいの屋根。
そこで、あからさまに上半身見せて自動小銃構えたり隠れたりって、、、なんだそりゃ!
あんな窓際で、ダニエル・クレイグが自動小銃?抱えてチラチラしてたら、
向かいの部屋の中の人間、絶対に気がつくっての!(笑)
レンガ造りのマンションが崩壊するような爆発を、同一室内であんな至近距離で受けたら、
体粉々だし、
大体なんでヘリが救援に来たのか?とか、ツッコミ所満載過ぎるアホぶり。
しかも、これが従来のウィットに富んだジェームス・ボンドならばまだ良いが、
スカイフォールと同じシリアス路線というのだから、開いた口がふさがらない。
これならば、セガールにでもやらせれば良かったのに。
そういうレベルの映画だ。
全体としても、シナリオの背骨からして完全に崩壊している。
何故、007が動くのか?というモチベーションも殆どなく、その後の展開もお座なりすぎ、
ご都合主義すぎでまったくひどいもの。
ヒロインもビンタしたかと思ったら、あっという間に007に気を許すし、
007もいきなり行きずりの女を生涯の伴侶扱い?してるし、なんだかなあ。
シナリオはもう、中学生日記レベルである。
トータルの尺も長く、あれもこれもすべて不要なシーンだらけで、
大音量のテーマソングと全体的な長さでおなかいっぱい感を出して誤魔化さないと、
どうにもならない、というような映画だ。
アクションも最初以外はしょぼく、展開も、話のバックグラウンドも、
適役も他のキャラも、画も、演出も、アイテムも、変に挟み込んでくるジョークも、
すべてグダグダ、クソレベルと言って良い。
シリアス路線のスカイフォールはまあまあだったのに、ヘタに少しだけジョーク入れようとして
これも全て滑っているありさま。
アイテムもあっという間に水没とか、単に爆発するだけとか、
大体最後の特殊メイクが、日本の専門学校の学生レベルとか、ありえないでしょう(大笑)
良かったのは、最初の長回しワンカットとヘリでのアクションシーンだけか。
冒頭の数分だけ観ればあとは価値のない駄作。
2015年公開映画の中でも、007シリーズの中でも、ワーストと言って良いのではないだろうか?
それほどひどい出来だ。
だいたいボンド、お前、腹たるみ過ぎなんだよ(笑)
ダニエル・クレイグも、いい加減にしか演じてない証拠なのかも?
『 007 沈黙のスペクター 』
| ☆☆☆☆☆☆ | 神!! |
| ☆☆☆☆☆ | UNBELIEVABLE!! ベスト映画! |
| ☆☆☆☆ | 素晴らしい!ぜひ皆に勧めよう |
| ☆☆☆ | 面白い。見ましょう。 |
| ☆☆ | なかなか面白い。 |
| ☆ | 見たければ見れば? |
| - | どーでもいい。 |
| × | 見るだけ時間の無駄。クソ映画。 |
| ×× | 超クソ映画。 |
| ××× | ふざけんな!作った奴誰だ! |
| ×××× | お前に映画を作る権利はない。 |
| ××××× | もはや言葉にできない。 |
| ×××××× | 悪魔!! |